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この狸は昨年11月新潟市内の某イタリア料理店で食事をした際
その店へと通じる庭先でライトアップされ静かに佇んでいた狸です。


分福と書かれた酒瓶に
私が少し興奮していろんな角度から写真を撮っていましたら


同行者にぶんぶく茶釜のぶんぶくってこの字なのかと聞かれました。






はい、この字です。

分福と書いて「ぶんぶく」




私は
分福茶釜の童話が好きというわけではなく
分福の言葉そのものが持つ意味が好きでして



明治時代の小説家、幸田露伴
自署の中で「幸福三説」を説いたのですが
その三つの幸福論のひとつが

この「分福」なんです。

読んで字の如く……
福を分け与えるという意味なのですが



自分一人が幸福であればそれで良いのか
周囲に幸福を分け与える事で
結果自分に幸福がかえってくる
真の幸福とは幸福を分け与える事
すなわち「分福」である

と、幸田露伴が言いたかった事は
ザックリ言うとこんな感じです、たぶん。



昨今私がよく考えるのは

周囲が幸せである事がつまり自分の幸せなのだ

言う事です


周りを不幸にさせまいとして
自分が不幸を背負い込んだせいで
結果大切な人を不幸にしてしまった
という苦い実体験がよりそう思わせているのかもしれません。



悩んでいる事、困っている事
その人を不幸にしている事柄を
少しでも取り除いてあげる事ができたら……
その為に自分の出来る事はなんだろう
そう思って業務に携わってきましたが
お客様の笑顔や
来てくれてありがとう
話を聞いてくれてありがとう
電話してよかった
貴女のおかげで命が助かった
その一つ一つが
回り回って私にとっての幸福へと繋がりました。


2020年が自分にとって最も幸福度の高い1年であった事を
冷静に自己分析してみると
こういう事だったのかなと思ったわけです。


しかし、幸福とはなにか
など語りだすと一気に宗教臭くなるのはどうしてでしょうね。
スタッフMは無宗教なのでそう言う意図ではない事だけお伝えしておきます。



ぐだぐだ長くなりましたが
2021年、自身のテーマは

「分福  それ即ち己の幸福なり」


これで行こうと思います。



本年もどうぞ宜しくお願い致します。


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