こんにちは。
スタッフMです




丈の長いカーテンを開けると雪国であった。

川端康成「 雪国」 冒頭風




とうとう雪が降りましたね。
降雪のない冬に喜びと不安が入り交じり
このところの話題は何時にも増して天気の事が多く
「今年は異常気象だでね!」と何度か耳にしました。



異常気象は異常であるから異常気象なわけですが
はたしてこれ本当に異常なんでしょうかね。
我々人類が生きてきたわずかな時の中の
小さな常識においての異常であって
何千万年、何億年……の単位で遡ればこのホシ異常だらけですからね。
現代人は異常だ異常と騒ぎ立てているけれども
もう50年100年もすればこの程度の異常さは通常にカテゴライズされるような気もします。


例えば
人知を超えたとてつもない天変地異が起こったとして
常識や通貨などなんの意味もなさなくなった時に
真っ先に死ぬ側の人間としぶとく生き残れる側の人間に二分すると思うんですが
自分は生き残れる側の人間でありたい。
その為の能力が欲しい。人間力が欲しい。

ただ、死ぬか生き残るか以前に私のような人間は(恨みを買う事が多いので)
法治国家が崩壊したタイミングで真っ先に
される気がします




10センチ足らずとは言え降雪があっただけあり
昨晩は火桶が欲しい位の寒さでした。
寒くない冬に油断させられ続けた為に
ふとした寒さが身体に堪えます。




火桶が欲しい


とは芥川龍之介の羅生門のくだりですが……
芥川と言えば芥川賞欲しさのあまり
選考者である佐藤春夫に対して
長さ4mわたる手紙をしたため送り付けた人物、それが



太宰治

私この人好きなんですよ


その手紙の内容はと言うと……


こんどの芥川賞も私のまへを素通りするやうでございましたなら、私は再び五里霧中にさまよはなければなりません。佐藤さん、私を忘れないで下さい。私を見殺しにしないで下さい。いまは、いのちをおまかせ申し……(以下略)




喉から手が出るほど渇望している様子が文章から見てとれますよね。
太宰のこの人間臭さが私はとても好きです。
恥も外聞もあったもんじゃないw
佐藤に命まで預けたのに
結局太宰は自ら命を断つまで芥川賞を手にすることはなかった。

太宰治を崇拝している又吉直樹が取った事がまた皮肉なものです。




とりとめのない話しはこれくらいにしておきましょう。


さて、窓の外に広がる白銀の光彩に負けないくらいの素敵な銀髪の持ち主は

ベテラン建具職人Kさん✨



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お部屋のドア(複数)に
それぞれの目的にあった鍵を取りつけて欲しい。
というご依頼です。
脱衣場だったり、猫ちゃんの出入りするお部屋だったり……
目的が違うので鍵の形状も異なります。




職人さんてカッコイイ✨

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スタイリッシュな丸型の鍵がつきました✨

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こちらは内側からのみ施錠できるタイプ

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猫ちゃんが爪をカリカリやって
ドアのふちが剥げているのわかりますか?
実はこちらもご相談を頂きまして
職人Kさんがどんな風に修繕するのが一番よいのかを
現在思案中です。
(猫ちゃんがきっとまたカリカリしちゃうのでね)
追ってご紹介するかもしれません。



以上。
本日のブロガーはスタッフMでした



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