20160327006_R
先日のハクビシンの記事について反響が大きいので詳しく書こうかと思います。
(2~3日つづくよ)

事の始まりは一階の天井から物音が・・
「ネズミの走り回る音じゃないみたい、、さぽーとさん調べてみて」
そんな依頼を頂きました。

まずは、モノは試し~ネズミ捕り(粘着シート)をユニットバスの点検口から仕掛けてみました。

3日後に覗いてみると・・・ 

あれ? 粘着シートがないじゃん(・_・)

その時!


ガタガタッ~ !? 電灯を向けると、暗闇の先に画像のヤツがいたというワケです。






それからすぐ外に出て、家の周囲の侵入経路を調べました。


49_R
すぐ見つかりました!
床下換気口が3ヶ所、網が腐食して先端には動物の毛が大量に付着しています。
間違いなく出入り口の一つに違いない。
他にも小屋裏通気口や軒天など見ましたが、これといった場所は無く、
どうも床下から侵入して、壁をつたって一階天井裏を棲家としているようです。


お客様と状況や写真を見せてお話すると、ずっと以前にも天井裏から音がしていた時期があったとのこと。

ということは、結構前から住んでいる?

再び小屋裏へ上がりました。

04_R
奥の方を確認すると、 これは、大量のウンチか? 変色したグラスウール?
(ハクビシンは排泄場所を決めて同じ場所でウンチする動物です)

20160000000
あれ、、毛が生えてる・・動物の死骸? かなりグロテスクです ><

いずれにしてもハクビシンを退治するだけでは解決しないことを確認しました。

そして、お客様と相談して以下の対策を決めました。

1 ハクビシンは捕獲や退治しないで確実に追い出す。
2 出入り口(侵入経路)を確実に塞ぐ
3 小屋裏の排泄物を処分
4 小屋裏の消毒
5 以上を少しでも低予算で・・



1 ハクビシンは捕獲や退治しないで確実に追い出す。
これは、法的な問題と金銭的な問題(捕獲申請や死骸を焼却処分など)で、追い出すことにしました。
捕獲してどこかの山に放すというのも許されませんね。

55_R
ホムセンにある忌避剤で追い出せます。
過去には100均の木酢液でも充分効果ありました。
屋根裏などに設置するなら固形のタイプをストッキングなどで包み、小屋束などにぶら下げるといいです。

そして・・設置後数日してお客様に状況を確認すると、すっかり天井裏から物音は消えたそうです。
うん、次のステップに移ります。



2 出入り口(侵入経路)を確実に塞ぐ

04_R
床下換気口をステンレスネットで覆うことにしました。
簡単に塞いでもいいのですが、換気口の役割がなくなるのはよくないですね。

06_R
ネットを換気口のサイズに合わせて切って設置、モルタルで固定しました。
(ストッキングの中身はは忌避剤です 外からも寄せ付けないように)


3 小屋裏の排泄物を処分

これはハクビシン対策でもっとも大変な作業といえます。
彼らはネズミと違って、排泄場所を決めて同じ場所にウンチしますので、除去しやすいのですが、
狭い小屋裏で点検口から離れた奥深くとなると困難を極めます。
点検口をさらに開口したり、天井が汚損していれば張り替えで大工さんにも入ってもらう必要も出てきます。
費用もかさみます><

50_R
今回は別に点検口を追加することなく、ここから可能な限り作業することに。
業務用掃除機を活用して、延長ノズルをさらに延長で排泄物全部を吸い上げました。
掃除機は中に入れることが出来ず、梁に吊り下げました。

45_R
3時間くらいかかってバケツ1杯強回収。
ハクビシンの死骸かもと最悪の想像してましたが、全部ウンチの山でした。
結局~2山の排泄場所を確認しまして、、、どうも長いこと住んでいたようですね。

28_R
綺麗になりましたよ


4 小屋裏の消毒
最後に消毒です。
消石灰、アルコール、次亜塩素酸など状況に応じて誰でも消毒剤は入手可能です。
今回は次亜塩素酸を噴霧して消毒しました。

51_R
いわゆる水道水やプールの消毒のカルキです。
水で希釈して噴霧。
噴霧器の性能によるけど、あまり多く使うと濡れて天井に染みを作るので注意が必要です。

以上で作業は完了です。


5 以上を少しでも低予算で・・

なるべく費用をかけないように作業して、以上の内容で~約4.5万円くらいです。
(排泄物が比較的点検口から近くで作業がしやすかったのが幸い)
薬や材料より手間が大変な仕事です。
※ハクビシンを追い出すだけなら1万円かかりません。

動物や害虫など困ったらお気軽に連絡くださいませ。
柏崎便利屋さぽーと